「店員がいないから人件費はゼロ。残りは自動的に利益?」無人アイス店は大きな自販機に見えますが、帳簿には家賃、電気、決済手数料、在庫、廃棄、盗難、修理、オーナーの時間が並びます。少額で開業できるように見えることと、損益分岐点が低いことは別です。
この記事の要点
- 一店舗の例では600ウォン商品から仕入れ432ウォンを引くと168ウォンですが、決済費・固定費の前であり業界平均でもありません。
- 月間固定費を加重平均限界利益率で割り、盗難・廃棄・値引き・オーナー時間まで含めて損益分岐売上を計算します。
- 小商工人365の商圏資料と公取委の情報開示を現地観察・契約条件と照合し、3つの売上シナリオを作ります。
3行まとめ
- 報道された一店舗では、600ウォン商品の仕入れが432ウォンで、仕入れ後に168ウォン残りました。業界平均ではなく一事例です。
- 168ウォンは純利益ではありません。決済費、家賃、電気、警備、通信、修理、廃棄、盗難をさらに差し引きます。
- 商圏資料とフランチャイズ情報を確認し、楽観・基準・悲観の3シナリオで月間損益分岐点を計算します。
確認基準は2026年9月27日09:07 KSTです。Naverの東亜日報「よく読まれたニュース」08~09時集計で2位だったことを確認し、小商工人365、公正取引委員会フランチャイズ情報、ソウル市商圏分析の提供項目を照合しました。
1. 600ウォンから168ウォンまでは計算の半分
東亜日報が紹介した店舗では、600ウォンのアイスの仕入れは販売価格の72%、432ウォンでした。仕入れ後の差額10万ウォンを作るには約596個、168×596=100,128ウォンです。東亜日報・Naver
600ウォンアイスの最初の損益計算
仕入れ432ウォン後の168ウォンは純利益ではなく、次の費用を埋める出発点です。
販売価格600ウォンの構成
単位:ウォン・報道された一店舗の事例
- 01販売連動費カード・決済・販促費
- 02固定費配分家賃・電気・警備・通信
- 03損失反映盗難・廃棄・破損・返品
- 04オーナー時間発注・陳列・清掃・苦情
図の168ウォンは「仕入れ差引後」です。決済費や家賃、電気、警備、通信、修理の前です。記事の夏季電気代約100万ウォンも約33㎡の一店舗の話で、全店の標準ではありません。
> 1個当たり限界利益 = 販売価格 − 仕入れ − 決済手数料 − 販売量に伴って増える費用
この限界利益で固定費を埋めた後に営業利益が始まります。
つまり168ウォンをそのまま「手取り」と呼ぶと、実際より楽観的な帳簿になります。
2. 損益分岐売上は加重平均で計算する
仕入率は商品ごとに違い、菓子や飲料が混ざれば構成も変わります。実際の販売数で加重平均限界利益率を求めます。
> 加重平均限界利益率 = 売上から仕入れ・販売連動費を引いた額 ÷ 売上
> 月間損益分岐売上 = 月間固定費 ÷ 加重平均限界利益率
固定費300万ウォン、限界利益率20%なら計算上は1,500万ウォンです。これは理解のための仮想例で、候補地の予測ではありません。盗難、廃棄、値引きを入れたかで大きく変わります。
3. 帳簿に必要な5項目
| 費用欄 | 記録するもの | 見落としやすいもの |
|---|---|---|
| 商品 | 仕入れ、配送、値引き | 滞留在庫と期限切れ |
| 販売連動 | カード・簡便決済費 | クーポン・販促分担 |
| 場所 | 家賃、管理費、電気 | 季節別冷凍電力と保証金資金 |
| 無人運営 | CCTV、警備、通信、端末 | 故障中の売上停止と出張修理 |
| 損失・労働 | 盗難、破損、返品、時間 | 発注、陳列、清掃、苦情対応 |
オーナー時間を0円にすると、副業と本業を比べにくくなります。月間作業時間を記録し、営業利益を時間で割った報酬も確認します。
4. 立地は「人通りが多い」だけで決めない
住宅地なら夜・週末の歩行者、世帯、学校・塾、大型店、コンビニ、同業店を現地で数えます。ソウルではソウル市商圏分析の四半期別店舗数、推定売上、流動人口も比較できます。公的データにも更新遅れと推定方法があり、現地観察の代わりにはなりません。
5. フランチャイズは平均売上より先に見る
公正取引委員会フランチャイズ情報では加盟金、内装費、店舗変動、地域平均売上、契約期間、違反履歴を比較できます。平均売上は候補地の純利益予測ではありません。閉店・解約、必須品目、定期支払、売上予測の根拠も確認します。
契約前に一つのファイルへまとめます。
1. 候補物件の賃貸・管理費・電力契約 2. 商品別仕入価格と返品・廃棄条件 3. 端末、冷凍庫、CCTVの購入・賃貸・修理条件 4. 情報開示書と予想売上の算定根拠 5. 基準・悲観・楽観別の12カ月資金繰り
開業前の最後の質問
売上が基準より20%少なく、電気代と廃棄が増えても耐えられますか。無人店舗は店員がいない店であり、管理がない事業ではありません。600ウォンは面白い出発点ですが、入金前に損益分岐表へ到着してください。